ネコ・ねこ・Cats、猫の切手、大集合！

2025年10月11日

先日、府中市美術館で『フジタからはじまる猫の絵画史』で、藤田嗣治さんの猫の絵をたくさん見てきました。

「そうだ！かわいいネコの切手は藤田さんの猫の他にもたくさんある」と思い出しました。

そこで、「見て並べて楽しいデザインの切手」のポスティオ・マルシェ的にテーマ別に並べます。

まずはやっぱりのこの1枚

ワリス・フテュナ・1983年・藤田嗣治没後15年

ワリス・フテュナという国を知っていますか？　私はこの切手で知りました。

藤田嗣治さんの切手は少ない中、この猫の切手は秀逸と言える美術切手です。

ワリス・フテュナまたはウォリス・フツナ（ Collectivité des Îles Wallis et Futuna）は、フランスの海外準県です。火山性熱帯環礁で、南太平洋のハワイからニュージーランドまでの約3分の2の辺りに位置します。

ユーゴスラビア・1965年・子どもの日曜日

Decja Nedeljaはスロベニア語で子どもの日曜日です。

色使いとネコの傾きがかわいいです。

チェコ・1995年・子どもたちのために

DETEMは「子どもたち」子どもたちのためにシリーズとして毎年発行されています。

チェコ共和国のイフラヴァで生まれのイラストレーターで童話作家のヨゼフ・パレチェク（Josef Palaček 1932/2/25-）のデザインです。

デンマークのクリスマスシール・1973年

切手ではなくクリスマスシールです。

クリスマスシールとは、クリスマスをテーマにしたチャリティー用のシールで、1904年にデンマークで結核の子どもたちを支援するために始まったものです。

フィンランド・1991年・スウィートインダストリー

3匹の子ねことキャンディという魅力的は組み合わせ、色もネイビーとゴールドで小さいけれど華やかな切手です。

MAKEISTEOLLISUUS SOTSAKSINDUSTRINは翻訳すると菓子製造会社・ソツァク工業です。

チェコ・1999年・猫

左の猫は、みんなが猫を好きになるポーズですね。

スロバキアの切手・2020年・切手の日・ヴラジミール・マッハイ

ヴラジミール・マッハイ（Vladimir Machaj 1929-2016）は絵本「小さなムックの物語」で知られる、スロバキア出身のイラストレーター、動物のイラストが得意な切手デザイナーです。

タブに猫がデザインされています。

フランス・1997年・ヨーロッパ切手

1997年のヨーロッパ切手のテーマは『物語と伝説（Stories and Legends）』

フランスは『長靴をはいた猫』の切手にシャルル・ペロー（Charles Perrault）の名前を入れました。

『長靴をはいた猫』（Le Chat botté）は、ヨーロッパに伝わる民話です。1697年に出版された、シャルル・ペローによる『寓意のある昔話、またはコント集〜がちょうおばさんの話』（Histoires ou contes du temps passé. Avec de moralités : Contes de ma mère l’Oye.）に収録されたものが有名です。

ポーランド・1968年・童話

ポーランド『長靴をはいた猫』の切手は、1968年に発行された童話8枚セットの中からの1枚です。

スロベニア・2006年・ヨーロッパ切手

2006年のヨーロッパ切手のテーマは「共生　（symbiosis）」

共生のテーマで猫を使ったのはスロベニアだけでした。エスプリの効いたイラストです。

サラ・ポポヴィッチ（Sara Popović）のデザインです。

フェロー諸島・2011年・ネコ

フェロー諸島には猫がたくさんいるのでしょうか。行ってみたくなる切手です。

ベトナム・2022年・年賀・卯年

ベトナムでは卯年の干支（十二支）が猫です。

ベトナムでうさぎではなく猫の意味は、「卯」の中国語の発音mao（マオ）がベトナム語のmeo（メオ=猫）に近いこと、うさぎはベトナムでは馴染みのある動物ではなく、米を食べるネズミを追い払ってくれる猫が身近な存在であったことなどから猫に置き換えられたのでは、と言われています。

オーランド・2012年・年賀・虎年

寅年（とらどし）→虎年→とらネコになっています。

チェコスロバキア・1980年・ハンドクラフト・少女と友だち

切り絵風5枚組の切手から猫の1枚です。

チェコ・2008年・子どもたちのために

ヨゼフ・チャペック（Josef Capek 1887 – 1945）の『こいぬとこねこのおかしな話』がモチーフになった切手です。

チェコの児童文学における古典として知られていて、日本語訳もされています。

『こいぬとこねこのおかしな話』Amazon https://amzn.to/3L07bIE

フランス・1997年・グリーティング

猫とネズミは定番の組み合わせです。

スロバキア・2008年・ヨーロッパ・手紙

2008年のヨーロッパ切手のテーマは「letter（手紙）」です。

一見かわいいネコですが、ペンがネズミというなかなかシュールな絵柄です。

デザインはドゥシャン・ポラコビッチ（Dušan Polaković）です。

スロバキア・2007年・ブラティスラヴァ世界絵本原画展

ブラティスラヴァ世界絵本原画展、 2005年の金のりんご賞を受賞したスロバキア人のイラストレーター、ルボスラフ・パロ（Luboslav Palo）の『Nicht erwischt !（誰も知らない）』をモチーフにした切手です。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展（Bienále ilustrácií Bratislava BIB）は、1967年に創設され、スロバキアの首都、ブラティスラヴァで開かれる国際的な絵本原画の展覧会です。絵本のイラストレーターに贈られる国際賞として最も古く、児童書の分野で権威ある賞とされています。ビエンナーレは隔年(2年に1回）開催という意味で、切手は前回のグランプリ、金のりんご賞、各賞の作品をモチーフに記念切手が発行されます。