![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/banner-blog-shisyu-kitte.jpeg)
前回はユニーク素材切手をご紹介しましたが、今日は思わず見入ってしまう、本物の刺繍を使った切手を発行年順にご紹介します!
2000年・スイスの切手・ザンクトガレンの刺繍(セルフ糊)
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/sw-shisyu2000.jpeg)
世界初の刺繍切手は2000年にスイスから発行されました。
ザンクトガレンにあるBischoff Textilesのデザイナー、ペーター・ホステラーさんのデザインです。
手紙に貼るとどうなるのかな?と思うほどしっかりした厚みがあります。
4枚のシートは周囲にも刺繍がある美しい切手です。
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/sw-shisyu2000seet.jpeg)
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/sw-shisyu2000fdc.jpeg)
ザンクト・ガレン(Sankt Gallen)はスイス北東部にあり、スイスで最も標高が高い都市のひとつ
ザンクト・ガレン修道院は1983年にユネスコの世界遺産へ登録されています。
2004年・ イタリアの切手・ニードルポイント刺繍
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/it-shisyu2004.jpeg)
2004年にイタリアから発行された刺繍切手です。
伝統的なニードルポイントレースで、イタリアが発祥と言われています。
2005年・ オーストリアの切手・刺繍・エーデルワイス
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/asedelwise2005.jpeg)
外国切手のお店、ポスティオ・マルシェをオープンしてすぐの頃に発行された切手です。
驚きと同時に、切手は楽しい!とうれしくなった思い出の切手です。
エーデルワイスはオーストリアの国花、エーデルヴァイス (Edelweiss)は「気高き白」という意味です。
2008年・ オーストリアの切手・刺繍・りんどう(セルフ糊)
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/as-shisyu-rindo2008.jpeg)
2005年のエーデルワイス刺繍切手に続いて、2008年はリンドウです。
リンドウは日本の花のイメージがありますが、ヨーロッパ全域でも見られます。
2009年・ シンガポールの切手・花の刺繍コレクターズシート・鳩蘭
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/sin-hatoran-shisyu2009.jpeg)
シンガポールもきれいな切手を発行しています。中央の3つの花が刺繍でできています。
2010年・オーストリアの切手・刺繍・プチポアン
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/as-shisyu-petitpoint2010.jpeg)
プチポワン (Petit Point)は刺繍の一種で、18世紀のウィーンで生み出された技法です。
2011年・フランスの切手・レース
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/frrase2011.jpeg)
アランソン (AlenCon) ル・ピュイ=アン=ヴレ (Le Puy-en-Velay)シャンティイ(Chantilly)カレー(Calais)のレース編みが中央に貼ってあります。
2016年・オーストリアの切手・刺繍・ディアンドル
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/as-shisyu-tiandle2016.jpeg)
ディアンドル(ドイツ語:Dirndl)は、ドイツ南部バイエルン州からリヒテンシュタイン公国、オーストリアチロル地方にかけての民族衣装です。
切手本体が刺繍でできています。世界一かわいい切手と思っています。
2017年・サンマリノの切手・刺繍・切手発行140年
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/sun-shisyu-kittehakkou140nen2017.jpeg)
サンマリノは日本の十和田湖とほぼ同じ大きさの小さな国です。
切手収集家向けの切手を多数発行している国として知られていて、国家の財源に貢献しているそうです。
サンマリノ初の切手は 1877年8月1日に発行されました。
140年を記念した特別な切手は、共和国の紋章であるダチョウの羽の風向計を取り付けた、3つの塔(グアイダ、チェスタ、モンターレ)とLibertasという言葉を青いキャンバスに刺繍しました。
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/05/sanmarino-monsho.png)
2017年・ カナダの切手・トロントメイプルリーフス100年
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/can-mapleleafs100nen-shisyu2017.jpeg)
トロント・メイプルリーフスは、カナダ・オンタリオ州トロントを本拠としているナショナルホッケーリーグ所属のアイスホッケーチームで1917年に始まりました。
100周年の記念切手は、小型シートにワッペンが付いた変わり切手です。
2018年・オーストリアの切手・刺繍・シュタイアーの帽子(セルフ糊)
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/as-shisyu2018.jpeg)
刺繍切手でおなじみになってきたオーストリアからシュタイアー地域の伝統的な帽子をモチーフにした切手が発行されました。
2019年・リヒテンシュタインの切手・リヒテンシュタイン300年
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/lihi300nen2019.jpeg)
スイスとオーストリアに囲まれた日本の小豆島とほぼ同じ面積の小国・リヒテンシュタインが誕生したのは1719年1月23日です。
2019年は建国300年にあたり、過去一豪華と言える切手が発行されました。
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/lihi300nenfdc.jpeg)
2020年・リヒテンシュタインの切手・刺繍・PETリサイクル
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/lihi-shisyu-petresicle2020.jpeg)
再生ポリエステル繊維(回収ペットボトルからリサイクルされた糸)を使用した刺繍切手です。
リサイクルPETの糸(青と緑)の刺繍が地球と緑の葉を表現しています。
2022年・バチカン市国の切手・国連生態系回復の10年
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/04/vatican-shisyu2022.jpeg)
ペットボトルをリサイクルしたポリエステル糸を使用しています。
ライフサイクルの基本要素「種・大地・太陽」をモチーフにした刺繍切手です。
2022年・アルメニアの切手・刺繍
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/10/armenia_shisyu2022.jpg)
最新のリアル刺繍切手がこちらです。
アルメニアはアジアとヨーロッパの間にあるコーカサス山岳地帯にある国です。
5千年以上の歴史があるカーペットの文様を模した切手です。
カーペットの質感がよく現れていますね!
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2023/10/armenia_carpet.png)
アルメニア後で絨毯を言う「カペルト capert」がカーペットの語源になっています。
リアル刺繍切手まとめ
本物の刺繍切手振り返ってご紹介しましたがいかがでしたか?
世界初の刺繍切手を発行したスイスはその後、テキスタイル(布)製の切手は発行していますが、刺繍切手は発行しておらず、伝説の切手になっています。
ユニーク切手で群を抜くのはオーストラリア。ここでもたくさん登場しています。
これからもリアル刺繍切手を集めていきたいと思っています!
印刷で刺繍を表現した切手ではハンガリーの刺繍切手があります。こちらもぜひご覧ください♪
![](https://www.mylittleart.net/wp-content/uploads/2021/05/magyar-shisyu-1996-300x225.jpg)
(ご紹介した切手の一部は個人コレクションです)
このブログでは世界のデザイン切手、美術館や休日の散歩情報などをご紹介しています。
Twitter、Instagramでは手のひらにのる小さなアート「1枚の切手」、街で見つけたアートを投稿しています。
フォローしてくださるとうれしいです!
Twitter @postio_marche
Instagram mylittleart_studio
外国切手のウェブショップ ポスティオ・マルシェ https://www.postio.jp/
コメント