【切手デザイン】思わずため息・リアル刺繍・レース切手の世界

前回はユニーク素材切手をご紹介しましたが、今日は思わず見入ってしまう、本物の刺繍を使った切手を発行年順にご紹介します!

目次

2000年・スイスの切手・ザンクトガレンの刺繍(セルフ糊)

世界初の刺繍切手は2000年にスイスから発行されました。

ザンクトガレンにあるBischoff Textilesのデザイナー、ペーター・ホステラーさんのデザインです。

手紙に貼るとどうなるのかな?と思うほどしっかりした厚みがあります。

4枚のシートは周囲にも刺繍がある美しい切手です。

ザンクト・ガレン(Sankt Gallen)はスイス北東部にあり、スイスで最も標高が高い都市のひとつ
ザンクト・ガレン修道院は1983年にユネスコの世界遺産へ登録されています。

2004年・ イタリアの切手・ニードルポイント刺繍

2004年にイタリアから発行された刺繍切手です。

伝統的なニードルポイントレースで、イタリアが発祥と言われています。

2005年・ オーストリアの切手・刺繍・エーデルワイス

外国切手のお店、ポスティオ・マルシェをオープンしてすぐの頃に発行された切手です。

驚きと同時に、切手は楽しい!とうれしくなった思い出の切手です。

エーデルワイスはオーストリアの国花、エーデルヴァイス (Edelweiss)は「気高き白」という意味です。

2008年・ オーストリアの切手・刺繍・りんどう(セルフ糊)

2005年のエーデルワイス刺繍切手に続いて、2008年はリンドウです。

リンドウは日本の花のイメージがありますが、ヨーロッパ全域でも見られます。

2009年・ シンガポールの切手・花の刺繍コレクターズシート・鳩蘭

シンガポールもきれいな切手を発行しています。中央の3つの花が刺繍でできています。

2010年・オーストリアの切手・刺繍・プチポアン

プチポワン (Petit Point)は刺繍の一種で、18世紀のウィーンで生み出された技法です。

2011年・フランスの切手・レース

アランソン (AlenCon) ル・ピュイ=アン=ヴレ (Le Puy-en-Velay)シャンティイ(Chantilly)カレー(Calais)のレース編みが中央に貼ってあります。

2016年・オーストリアの切手・刺繍・ディアンドル

ディアンドル(ドイツ語:Dirndl)は、ドイツ南部バイエルン州からリヒテンシュタイン公国、オーストリアチロル地方にかけての民族衣装です。

切手本体が刺繍でできています。世界一かわいい切手と思っています。

2017年・サンマリノの切手・刺繍・切手発行140年

サンマリノは日本の十和田湖とほぼ同じ大きさの小さな国です。

切手収集家向けの切手を多数発行している国として知られていて、国家の財源に貢献しているそうです。

サンマリノ初の切手は 1877年8月1日に発行されました。

140年を記念した特別な切手は、共和国の紋章であるダチョウの羽の風向計を取り付けた、3つの塔(グアイダ、チェスタ、モンターレ)とLibertasという言葉を青いキャンバスに刺繍しました。

2017年・ カナダの切手・トロントメイプルリーフス100年

トロント・メイプルリーフスは、カナダ・オンタリオ州トロントを本拠としているナショナルホッケーリーグ所属のアイスホッケーチームで1917年に始まりました。

100周年の記念切手は、小型シートにワッペンが付いた変わり切手です。

2018年・オーストリアの切手・刺繍・シュタイアーの帽子(セルフ糊)

刺繍切手でおなじみになってきたオーストリアからシュタイアー地域の伝統的な帽子をモチーフにした切手が発行されました。

2019年・リヒテンシュタインの切手・リヒテンシュタイン300年

スイスとオーストリアに囲まれた日本の小豆島とほぼ同じ面積の小国・リヒテンシュタインが誕生したのは1719年1月23日です。

2019年は建国300年にあたり、過去一豪華と言える切手が発行されました。

2020年・リヒテンシュタインの切手・刺繍・PETリサイクル

再生ポリエステル繊維(回収ペットボトルからリサイクルされた糸)を使用した刺繍切手です。

リサイクルPETの糸(青と緑)の刺繍が地球と緑の葉を表現しています。

2022年・バチカン市国の切手・国連生態系回復の10年

ペットボトルをリサイクルしたポリエステル糸を使用しています。

ライフサイクルの基本要素「種・大地・太陽」をモチーフにした刺繍切手です。

2022年・アルメニアの切手・刺繍

最新のリアル刺繍切手がこちらです。

アルメニアはアジアとヨーロッパの間にあるコーカサス山岳地帯にある国です。

5千年以上の歴史があるカーペットの文様を模した切手です。

カーペットの質感がよく現れていますね!

アルメニア後で絨毯を言う「カペルト capert」がカーペットの語源になっています。

リアル刺繍切手まとめ

本物の刺繍切手振り返ってご紹介しましたがいかがでしたか?

世界初の刺繍切手を発行したスイスはその後、テキスタイル(布)製の切手は発行していますが、刺繍切手は発行しておらず、伝説の切手になっています。

ユニーク切手で群を抜くのはオーストラリア。ここでもたくさん登場しています。

これからもリアル刺繍切手を集めていきたいと思っています!

印刷で刺繍を表現した切手ではハンガリーの刺繍切手があります。こちらもぜひご覧ください♪

(ご紹介した切手の一部は個人コレクションです)

ポスティオ・マルシェ・刺繍切手のページ 

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