こんにちは♪
2022年6月18日から9月25日まで、東京都千代田区の「三菱一号館美術館」で開催されている『ガブリエル・シャネル展』を見てきました。
『ガブリエル・シャネル展 MANIFESTE DE MODE』
ガブリエル・シャネル
ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel 1883年8月19日- 1971年1月10日)は、フランスのファッションデザイナーです。1910年、パリに「シャネル・モード」という帽子店を開店、1918年リゾート地ドーヴィルに自身初のブティック「ガブリエル・シャネル」をオープン。1915年にオートクチュールブティック「メゾン・ド・クチュール」をオープンしていきました。
翌1916年、独自のモード、ジャージ素材を使用したドレスを発表しました。以降1972年に87歳で逝去する最後の日まで、ファッションデザイナーとして生きました。
MANIFESTE DE MODEとは
MANIFESTE DE MODE=ファッションマニフェスト、シャネルのマニフェストは「女性のための服」です。
それまでのコルセットや装飾的なファッションから解放するためにデザイナーとして生きました。
『ガブリエル・シャネル展』展示の構成
1. 新しいエレガンスに向けて
ドーヴィルとビアリッツにブティックを構えた頃=初期のデザインは、19世紀の装飾的で身体を締め付けるファッションに対し、シンプルで動きやすく、機能的でありながらエレガントな美しさを取り入れています。
2. スタイルの誕生
1920年代から、柔らかく仕立てられたデイウェアは、何層もの下着やコルセットといった装いから女性たちを解放し、若々しく自然な身体のラインを強調するものでした。
軽い素材やモノトーンカラーの採用にこのシンプルな表現が現れており、シャネルのトレードマークとなりました。
3. N°5:現代女性の目に見えないアクセサリー
黒のラインで縁取り、サンセリフ体で品名を記した白いボール紙製の箱に収められた透明な四角いガラスボトルの香水は、シャネルのミニマリスト的なデザイン言語の延長線上にありました。
4. 抑制されたラグジュアリーの表現
1920年代から30年代を通じて、シャネルの抑制された、あるいはさりげない贅沢さという哲学を見ていきます。そこには素材と形態との一貫した関係性や、衣服と身体の間にある距離感が認められます。
5. スーツ、あるいは自由の形
15年間の活動休止の後、シャネルは1954年にクチュール・ハウスを再開しました。
シャネルは芯地、ショルダーパッドやダーツ、襟がなく、代わりに、ポケットが付いたストレートなラインの柔らかなテーラーメイドのスーツを発表しました。一般に言われる「シャネルスーツ」です。
6. シャネルの 規範(コード)
1955年、シャネルは長さを調節できるストラップの付いたキルティングのフラップバッグ、「2.55」を発表しました。1957年に発表されたバイカラー・シューズも機能性と美しさを兼ね備えたものです。
7. ジュエリーセット礼賛
シャネルは本物のジュエリーとコスチュームジュエリー、パール、メタルを組み合わせて自身のデザインしたシンプルな衣服に華やかさを加える様々なフォルムを生み出し、確立された当時のファインジュエリーの常識に挑戦しました。
8. 蘇った気品
展覧会の最後を飾るのは、シャネルの象徴的な色であるホワイトとゴールド、レッドとブラックを使った一連のドレス、イヴニングウェア、カクテルドレスです。基本に戻り、シャネルが歩んできた道を辿ります。
《引用:ガブリエル・シャネル展公式サイト》
『ガブリエル・シャネル展』感想、潔くてかっこいい
ファッションブランドとして知られるシャネルですが、ガブリエル・シャネルという女性の人生と、デザインを同時に体感することができる展覧会です。
今見ても新鮮な服と装飾品の数々に一貫している潔いセンスに「素敵」とはこういうことなのかと思いました。
一つの世界が終わりを迎え、別の世界が生まれようとしていた。
私はその場に居合わせ、現れたチャンスを掴み取ったのである。
私はこの新しい時代の人間だった。
だからこそ、新時代というものを衣服として表現するために呼ばれたのは、私だったのだ。
飾り気のなさ、快適さ、清潔さが求められていた。私はそのすべてを差し出した。
ガブリエル・シャネル
《図録・裏表紙のことば》
『ガブリエル・シャネル展』概要
会期:2022年6月18日(土)~2022年9月25日(日)
会期時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日と会期最終週の平日、第2水曜日は21:00まで)※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(※但し、祝日の場合、8月15日、トークフリーデーの6月27日、7月25日、8月29日は開館)
入館料:一般2,300円、高校・大学生1,200円、小、中学生無料
写真撮影:展示室内は不可
会場:三菱一号館美術館
三菱一号館美術館について
三菱一号館美術館の赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したものです。
「三菱一号館」は丸の内で最初のオフィスビルと言われています。1968年に解体されましたが、2009年、41年の時を経て当初と同じ場所に忠実に再現されました。復元の経緯は「歴史資料室」で見ることができます。
- 所在地: 東京都千代田区丸の内2-6-2
- 交通:JR東京駅 徒歩5分
- ロッカー:あり(100円戻り式)
- 一般駐車場:なし。近隣のビル駐車場を利用
- 休館日はウェブサイトのカレンダーでご確認下さい。
CHANEL(シャネル)の切手をご紹介します
フランスではバレンタイン用の切手を毎年発行していますが、ファッションデザイナーや老舗メゾンが担当しています。
CHANEL(シャネル)がデザインした切手は2004年と2021年の2回発行されています。
2004年はキルティングと香水ボトルとジュエリーがモチーフになった切手です。
2021年には、N°5が1921年5月5日に発売されて100年に合わせ、バレンタイン切手に再びシャネルが登場しました!
パッケージデザインのイメージに合ったシンプルでおしゃれな切手シートです。
説明書のついたドキュマンも素敵です。
ポスティオ・マルシェではフランスのバレンタイン切手のカテゴリーでシャネルの切手を販売しています。
(一部は個人コレクションですのでご了承ください☺️)
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