【美術館散歩】アイノとアルヴァ 二人のアアルト展 @世田谷美術館

今日は北欧デザインを代表する建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト夫妻の歩みと作品を紹介した展覧会、「アイノとアルヴァ 2人のアアルト展」をご紹介します。

目次

アイノとアルヴァ 二人のアアルト展

アルヴァ・アアルト(1898〜1976年)は北欧デザインを代表する建築家として知られています。近年は妻のアイノ・アアルト(1894〜1949年)の功績も注目されるようになりました。

今回の展覧会でも2人がお互いを尊重しながら協力して数々のプロジェクトに参加し生涯にわたり活躍した軌跡が示されていました。

入り口には2人のデザインした家具によるモデルルームがあります。

古さを感じさせないデザインですね!

展示の構成(アイノとアルヴァ 2人のアアルト展)

Introduction  二人のアアルト

アイノ・アアルト(Aino Aalto)
アルヴァ・アアルト(Alva Aalto)

それぞれの生い立ちから経歴を紹介しています

1920s | 協働の始まり

1章 イタリアから持ち帰ったもの

ユヴァスキュラの労働者会館やムーラメの教会、サウナ計画など、新婚旅行で行ったイタリアで得たインスピレーションを反映した作品が紹介されます。

年代順に展示が進みますが、当初はイタリアの教会のアーチのデザインを取り入れていた頃を経て、モダンデザインへと移行していった様子が模型やモデルブースと共に展示されています。

2章 モダンライフ

1927年にトゥルクに建設予定のフィンランド農業協働組合ビルのコンペで優勝し、テナントの内装設計も受けることと、

1930年に最小住宅展に参加することで、夫妻の良質なモダンデザインへの方向性がはっきりしてきます。

3章 木材曲げ加工の技術革新

アアルトのスツールで知られる曲木技術について紹介されています。実はただの積層合板ではないことがわかりま

す。

4章 機能主義の躍進

パイミオのサナトリウムとヴィーブリの図書館はこれまでのアアルト展でも展示される作品ですが、今回はインテリアも念入りに紹介しています。

5章 アルテック物語

家具を販売する会社「アルテック」の設立の話、様々な家具のプロジェクトについて紹介されています。このブースは写真撮影が可能です。

6章 モダンホーム

北欧デザインファンは誰しも憧れるアアルトハウスとマイレア邸を紹介しているコーナーです。

1930s-1940s | 国際舞台での功績 – 引き継がれる二人のヴィジョン

7章 国際舞台でのアアルト夫妻

ミラノトリエンナーレやニューヨーク万国博覧会フィンランド館など海外での活躍が多くなったアアルト夫妻の活動の記録です。会場の雰囲気を再現したコーナーがあり、この展示は特に世田谷美術館が相応しい空間だったと感じました。

Epilogue  分かち合ったヴィジョン

アイノとアルヴァ・アアルトと25周年記念展
ファミリーコレクション

今回初めて目にしたのは、ファミリーコレクションというアルヴァとアイノのスケッチやドローイングなどです。描くことや生活にデザインを取り込むことを楽しんでいた様子が伝わってきて幸せな気持ちになりました。

アイノとアルヴァ 2人のアアルト展・概要

会期:2021年3月20日(土)〜2021年6月20日(日)

時間:10:00~18:00(最終入場は17:30まで)

会場:世田谷美術館 1階展示室

図録:会場価格 ¥2,800(開催終了後は¥3,080)

世田谷美術館(Setagaya Art Museum)

今回の会場になりました世田谷美術館についてもご案内します。

世田谷区(東京都)が運営する公立美術館です。東京都立砧公園の広大な敷地の北側に位置しています。

交通は少し不便ですが、公園の中の美術館ということで、地域の人の憩いの場となっています。

設計は建築家内井昭蔵氏

建築は正三角形のトラス状の柱を全体の共通モチーフとしており、低層の建物が公園の緑に溶け込んでいます。

設計は区民だった内井昭蔵氏(1933〜2006年)で1986年に開館しました。内井昭蔵氏の代表作とされている日本の美術館建築の中でも評価の高い作品です。

建築当時は予算も豊富だったのでしょうか、御影石や大理石などの石材を多用していて、懐かしいバブル経済期を感じさせてくれます。

世田谷美術館、収蔵品のメイン

収蔵品のメインはアンリ・ルソー「フリュマンス・ビッシュの肖像」で、素朴派や世田谷区に由来のある画家の作品が収蔵されています。

世田谷美術館・スタッフの対応

受付や美術館には多くのスタッフが配置されています。

女性スタッフが多く、迷っているとすぐに教えてくれるなどとても丁寧な対応です。

美術館としての設備は普通ですが、トイレなどの設備は1986年に設計された建物なので、最近の美術館と比較すると古さを感じますが清潔感がないわけではありません。

回廊にチェアが置かれていて座ってアアルトのデザインを感じることができます。

世田谷美術館・基本情報

  • 住所:東京都世田谷区砧公園1-2
  • 電話番号:03-3415-6011
  • アクセス:東急田園都市線用賀駅徒歩17分(実際は20〜25分)またはバスですが、本数は1時間に1〜2本と少ないですので、事前に時刻表チェックが必要です。二子玉川駅からタクシーで10〜15分(平日日中で¥1,000〜¥1,500ほど)
  • 開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで 現在はウェブ予約が必要です。
  • 休館日:毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
  • 料金(特別展):一般 1,200円 / 高校生以上の学生 800円 /小中学生 500円
  • バリアフリー対応です
  • 一般向け駐車場:砧公園駐車場があります。平日は余裕があります。土日は混雑します。
  • ロッカー:あり、コイン式(100円コインご用意ください)
  • 写真撮影:特別展示は前半は不可、後半は可能、ホールは撮影可能

☆2021年現在はオンライン予約制

上記はブログ更新日現在の情報です。最新情報はウェブサイト等でご確認ください。

世田谷美術館ウェブサイト setagayaartmuseum.or.jp

世田谷美術館、近くのお散歩ポイント

立ち寄りポイントとしては隣の駅、二子玉川は人気の街です。

スターバックスコーヒー 二子玉川公園店は行ってみたかった

私は世田谷美術館へ行く前に、ずっと行きたいと思っていた、スターバックスコーヒー・二子玉川公園店に寄ってみました。数あるスタバ店舗の中でも有名な、商業施設の中ではない単独店舗です。

二子玉川駅から徒歩15分くらいなのですが、こんなところにこんな人!と思うほどたくさんの人がいて、驚きました。

店内で一人でゆっくりや、macbookで仕事という雰囲気ではない感じです。

スターバックスコーヒー、二子玉川公園店へは河原からではなく、蔦屋家電などがある二子玉川ライズから行くのがおすすめです。河原経由ですと、とにかく真っ直ぐな途方もない道が続き、長い階段を登ることになります。

こちらと世田谷美術館を両方とも電車&徒歩で行くのは移動距離的にきついかもです。

私は往きの二子玉川駅から世田谷美術館まではタクシーを利用し、帰りは用賀駅まで歩きました。

日曜日のみ二子玉川駅から世田谷美術館までバスがあるので便利です。(東急バス)

二子玉川と世田谷美術館を訪問しましたが、天気もよかったので、たくさん歩き、健康面で満足感の高い休日散歩になりました。

歩きますので元気のある時に行くことをおすすめします!スニーカーで世田谷美術館を訪問してみてください。

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